【認定補聴器専門店】 ブルーム大宮店 の日記
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デジタル補聴器とアナログ補聴器 機能
2012.01.27
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個人的な考えですが、久しぶりに補聴器の話でも。
私が補聴器の仕事を始めて、早いもので13年が経ちました。
当時は『アナログ補聴器』が主流でしたが、ブルームの前身の会社は【プログラマブル補聴器】を主に扱っておりました。
プログラマブル補聴器はアナログのとデジタルが回路の中で混在した補聴器でして、
トリマーという部分で音の調整をする補聴器が多い中、機械(大げさに言えばコンピューター)に補聴器をつなげ音を調整する、今考えれば画期的な補聴器(その後さらに画期的な デジテル補聴器 が登場します)でした。
一般では耳掛けタイプの販売が多い中、耳穴タイプの販売が多かった印象があります。
さて、近年さまざまな分野で『デジタル化』が進んでおります。
最近ではテレビもデジタルになりましたよね。
補聴器も例外でなく『デジタル化』が進んでいます。
デジタルとアナログ
-デジタル- 意味 連続的な量を、段階的に区切って数字で表すこと。計器の測定値やコンピューターの計算結果を、数字で表示すること。
-アナログ- 意味 数値を、長さ・回転角・電流などの連続的に変化する物理量で示すこと。
と書いてありました。
時計で例えるとなんとなくこんな感じ?
数字で時間を表示してくれるデジタル時計。 数字が書いてある盤の上を針が連続的に動いて時間を知らせるアナログ時計。
表示や示し方は違っても時を告げる役割は同じですね!
アナログ補聴器もデジタル補聴器も〔音を大きくする〕という役割は同じように持っています。
補聴器の場合、アナログからデジタルに変わったことで、音を調整する方法が非常に柔軟になりました。 同じ補聴器であっても、使用者によって違う音を簡単に提供できるようになったのです。
また、音声(スピーチ)と騒音(ノイズ)の進波の違いから、騒音を適度に和らげる機能や、
補聴器に音を拾うマイクを複数(だいたい2つ)つけ、音をキャッチした時間差を計算(例えば前後にマイクがあると、前から出た音は前のマイクより後ろのマイクの方が遅く音をキャッチしますよね)し、顔を向けている全面の音を取り入れやすくし後方の音をセーブする機能。
さらに、音声信号を追いかけ、前後左右マイクが音を拾う範囲を変化させていく機能など、アナログ補聴器の時には出来なかったことが、デジタル補聴器では可能にもなっています。
今では左右補聴器をつけている場合相互通信により、右で人の声を大きく感じたときは左の補聴器は自動で出力を抑えることをするモデルも出ています。
音質や機能の向上により、会話を楽しむ環境は以前より進歩しているんですよ!
補聴器は魔法の道具ではないのでできないことも多くあります。
使う方によって効果も違います。
でも!
音の世界が狭く(小さく)なった方には役に立つ道具だと私は思っています。
お使いの方や聴力が低下され不便を感じている方の不満が改善できるよう頑張らせていただきます。